着物を着たら、その後どうしたらいいの?
よくある質問にお答えします!
目次
●お家で出来るお手入れ・保管方法
・洗濯機で洗える物・洗えない物
・着物・帯・長襦袢
・帯締め・帯揚げ
・草履
●よくある質問
・1回着ただけでもお手入れに出すの?
・入学・卒業式と続けて着る時は?
・汚してしまった時のNG行為は?
・汚れた時の応急処置
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オープン記念特典:くわしくは
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洗えるもの |
肌着・裾除け・足袋・腰紐(ポリエステル素材) |
これらは
洗濯表示が付いているので、そちらに従って洗濯機や手洗いをしましょう。
※生地が正絹の場合は縮む可能性があるので、必ず確認をしてください。
足袋の形崩れが心配な方は、こちらを参考にご覧ください↓
お家でできる足袋の簡単お手入れ方法
洗えないもの|
帯締め・帯揚げ・腰紐(ポリエステルを除く)・伊達締め・コーリンベルト・帯板・帯枕 etc… |
洗濯表示のない物は、水に濡れると伸縮したりダメになってしまいます。
これらはすぐにはしまわずに、
陰干しをして
汗を飛ばしてからしまいましょう。
1.陰干しをして、汗や湿気をとる
着た後にすぐにたたんでしまうと、
汗の湿気や体温が
カビ・黄ばみの原因になってしまいます。
脱いだ後は、着物用のハンガーにかけて一晩ほど吊るしておきましょう。
2.乾いたタオルで埃を落とす
干し終わったら、清潔なタオルや布で着物に付いた埃を払いましょう。
刺繍は箔の施された部分は特に、こすらないように注意してください。
3.シミ・汚れのチェック
着物と長襦袢のチェックポイントは【衿・袖・裾】です。
この3点はファンデーションや皮脂で特に汚れやすい部分となります。
何かこぼしてしまった・引っ掛けてしまった場合は、場所と原因をメモしておくと良いでしょう。
※もし見つけても、絶対にこすったり水で濡らしたりはしないでください!!
ティッシュペーパーなどで水分を吸い取り、早めに専門店にご相談ください。
【その他の対処法はページ下の「よくある質問」へ】
4.きちんとたたむ
次に着る時に慌てないように、折り目正しくたたみましょう。
刺繍や箔のある部分は、変色や色落ちしないよう和紙などを挟むとより安心ですね。
たとう紙には1枚ずつ丁寧に入れ、乾燥剤と一緒にしておくと良いでしょう。
【帯締め】
そのままにしてしまうと、帯締めの先の房の部分が絡まったりぼろぼろになってしまいます。
※画像向かって右側。
片付けの際には帯締めは房止めしてあげましょう。
※房を紙やフィルムで巻いて止めてあげることを房止めといいます。
紙・フィルムで巻いて止めてあげるか、専用の房止めを使いましょう!
帯締めの房止めですが、和紙などで行うと硬さもあり止めやすいです。
用意するのは紙とセロハンテープ。
和紙や紙は雑貨屋さんや100円ショップでも手に入ります。
ご自宅にあるコピー用紙でも代用出来るので、色々チャレンジしてみましょう♪
【帯揚げ|ちりめんタイプ】
写真のちりめんタイプは、当て布を使ってアイロンで綺麗に伸ばします。
★ワンポイント
帯揚げが正絹(絹のタイプ)の時は専用のシワ取りスプレーを使うか、当て布をしてアイロンしましょう。
霧吹きなどでアイロンを当ててしまうと、縮む可能性があります。
アイロンも高温は避け、低温~中温で様子を見ながら少しづつかけていく方が良いです。
【帯揚げ|絞りタイプ】
絞りのタイプはアイロンをかけると絞りが伸びてしまうので絶対に使わないようにしましょう!
絞りの帯揚げとしてちりめんに一部絞りを加えた帯揚げもあります。
一般的にはやはり振袖用の帯揚げが絞りとしては有名です。
全体的に絞りが加えられていますので、なるべく強いシワにならないように注意しましょう。
草履を履いた後は、固く絞った雑巾で表面から裏側までしっかりと汚れを落とし、しばらく新聞紙に乗せて湿気を取り除きます。
直射日光に当たらないよう、陰干しをしましょう。
購入した時はそれぞれ袋に入っていることが多いのですが、保管の際に袋に入れるのはNGです。
普通のビニール袋は中に湿気がこもってしまうため、写真のように袋から出した状態で保管しましょう。
専用の箱で保管される場合は、箱に空気が循環するための穴を空けておきましょう。
きものと同じく、湿気がたまらないようにし空気を入れ替えてあげると安心です。
長時間着たわけでもなく、汚れていないけれど…そんな時はそのままタンスに保管したくなるかもしれませんが、以下の点を確認してください。
①熱や汗をかいていないか
→目に見えない汗や熱は、すぐに重ねてしまうと後々カビや黄ばみの原因になります。
しっかりと飛ばし切ってから保管する、しばらく着る予定がない場合は特に専門店にお手入れに出した方が安全です。
②ファンデーションや袖・裾などに汚れはないか
→汚れは放置するほど落ちにくくなり、修正の金額や期間がかかってしまいます。
直後であればそれほど問題がなかったファンデーションが、漂白作用があったために色落ちしてしまったというケースもあります。
③
シーズンの終わりにまとめて専門店にお手入れに出す
まだ何回か着る予定がある場合は、シーズン終了後にまとめてお手入れに出すようにしましょう。
入学式と卒業式と続けて着る場合は、約1ヶ月ほどの期間ですぐに着ることになるため、前述しました「お家で出来るお手入れ」の手順を参考にお手入れと保管をしてください。
専門店へお手入れに出すのは、
2回目が着終わった後でも問題ありません。
※ただし、酷い汚れがついてしまった時はその限りではありませんので、その場合はすぐに専門店にご相談ください。
飲み物をこぼしてしまったときに、
※濡れたタオルやハンカチを使う
※ゴシゴシ強くこすって拭く
といった行為は絶対にやってはいけません!
絹の着物は水に濡れると縮む特性があり、汚れもにじんで更に広がってしまいます。
もしお茶や水がこぼれてしまった場合は、乾いたタオルで軽く水分を吸い取るだけにしましょう。
飲食物のしみは丸洗いだけでは落ちません。しみ抜きが必要になります。
年月が経つにつれ、変色したりする場合もありますので、すぐに和福屋にご相談ください。
お茶・汁物・お酒
→裏に乾いたタオルを当て、表から布ハンカチなどで水分を吸い取るように取り除く。絶対にこすらない。
時間が経つと乾いて位置が分からなくなる為、写真などに撮っておくとより良いでしょう。
なるべく早めに専門店にご相談ください。
ソース・醤油・果物など
→その部分に他の生地が重ならないようにし、早めに着物専門店にご相談ください。
インク・墨など
→こすったり濡らしたりせずに、しみ抜きに出しましょう。
和福屋ではしみ抜き、黄変抜き、工芸修正など、何でも承っております。
他店で断られてしまったお手入れも、まずはご相談ください!
→和福屋のお手入れはこちらから!
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和福屋
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