こんにちは!
静岡県・浜松市東区上西町にあります
きもの専門店「和福屋」です!
今回の話題は、着物初めてさんから特に問い合わせの多い「きものの下着」について
外から見えない下着は他の人を参考にできないし、呼び方も多数あってややこしい。
「長襦袢」「半襦袢」「肌襦袢」「肌着」など、似たような名前なので間違ったままお店に探しに来られる方も…。
これを読めば、間違わずにすっきり整理ができますのでぜひ保存して参考にしてください!
1.名前の整理
・・・「長襦袢」「半襦袢」「肌襦袢」「肌着」
2.肌襦袢と長襦袢の違い
・役割の違い
・見た目の違い
3.肌着(肌襦袢)の形と素材
・肌着、裾除けセット
・スリップタイプ
・素材 ~季節によって使い分ける?~
4.長襦袢の種類
・仕立てる場合
・既製品を買う場合
・半襦袢について
5.他のもので代用する
〇まとめ
〇おまけ お客様人気No.1の便利肌着✨
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まずはややこしい名前について綺麗に整理します。
「長襦袢≒半襦袢」・・・ほぼ同じもの。半襦袢は、長襦袢を2つに分け簡略化した物。
「肌襦袢=肌着」・・・同じもの。ただし、形のちがいや素材の違いは豊富にある。
肌着と肌襦袢は、お店によって呼び方が違うだけで同じ物を言います。
着物をレンタルする場合、長襦袢は基本的にお店側が用意する物です。
お客様自身には肌着or肌襦袢の用意をお願いするのが基本です。
ここから先は見間違えがないように、
それぞれ「長襦袢」と「肌着」で統一して説明させていただきます!
役割が違うので全くの別物です!それぞれ用意をしましょう。
〇肌着は キャミソールの役割
・着物を着る際に最初に身につける
・外からは一切見えない
・汗や皮脂の汚れを吸収・防いでくれる
→きものを快適に着ることができる
→きものをキレイに保つことができる
・基本的の家でお洗濯ができる素材
・裾裁きが良くなり、歩きやすくなる
(特に綿の浴衣は足に絡まりやすいため)
・冬場は保温のため
〇長襦袢は インナーの役割
・肌着の次に着る
・露出の防止
・ベタつき防止
・きものをシワなく着るためのベース作り
・衿や袖から見せるオシャレを楽しむ
肌着⇒半衿がついていない。外から見えないように衿周りは大きく開いている。
長襦袢⇒半衿がついている。TPOに合わせて白や刺繍、柄入りなどの半衿を縫い付ける。
※衿付き肌襦袢という2つを組み合わせた商品も存在します。
こちらは、素材→肌襦袢、形→長襦袢であることがほとんどです。
友人とのランチや遊び着としてなど、カジュアル場面での利用は全く問題ありません。
肌着↓ |
長襦袢↓ |
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肌着を買うなら、形や素材などどれを買えばいいのか?ぜひこちらを参考に!
形は2種類あります。
着付けを誰かにお願いするなら、調整のしやすい「肌着と裾除け」のセットがオススメです。
自分で着付けが出来る・慣れているという方なら、着るのも洗濯も楽な「スリップタイプ」をオススメします。
こちらは上下が分かれている肌着です。
胸の大きな方やふくよかな方は、こちらのセットを身につけた方が、着崩れもしにくく綺麗にぴったりと着られます。
一番は店員さんなどに聞くのが確実ですが、自分で選ぶ際に迷ったらこちらのセットを選ぶと良いでしょう。
上の部分は肌着、下の部分は裾除けと呼ばれます。
肌着と裾除けの両方を揃えて、ようやくその上に長襦袢を着ることが出来ます。
袖を通して着るだけのスリップタイプは、使い方も分かりやすく簡単です。
「きものスリップ」という名前で扱っているお店もありますが、同じものです。
素材は肌着、裾除けタイプと同じでこちらの写真は腰のあたりから上下で別の素材が使われています。
標準体型の方は、身長にさえ合わせてサイズを選べば問題なく使えます。
また、洗濯の際にも場所を取らず干しやすいので、自分で着るなど頻繁に着る方はコチラの方が使いやすいかもしれません。
肌着には吸湿性に優れ肌触りの良い素材
・・・綿やキュプラ
裾除けシワになりにくく滑りの良い素材
・・・ポリエステル系
季節による使い分けに関して、
↓↓お客様やスタッフのリアルな声を参考にまとめました↓↓
「頻繁に着ないのであれば、基本の素材(綿やポリエステル)で通年使って問題ないかな?」
「色々出かけるようになってから使い分け用を揃えたので、迷うなら無難に基本素材で!」
「夏に出かける時ほど、肌着がないと汗で着物がすごいことに…!」
「汗かきなので、汗取りパット付きを使っています。着ていて安心する」
「浴衣の時こそ裾除け必須。足に絡まらないように着ておかないと、とても歩きにくい」
「冬場はあったかい素材の肌着がすごくいい。衿がちょうどよく開いているのがオススメ」
夏用にクール・冷感素材として、麻や竹などの素材を使った商品があったり、
冬用に保温力のある素材を使ったアイデア商品もそろったり、
オーガニックコットンなど敏感肌の方に合わせた品も登場しています。
商品に関してはこちらをぜひご覧ください↓「通販サイトこものひよりへ」
長襦袢にも種類がありますが、着物の寸法に合わせることが基本となります。
そのため、一番オススメは「着物の寸法を測ってもらいそれに合わせて仕立てること」です。
しかし、どうしても急に必要になることや仕立てると金額も高くなるので既製品を選ぶという場面もあります。
長襦袢は自分の寸法に合わせるのではなく、着物に合わせて仕立てます。
和福屋では、ご自身の採寸と着物の寸法の両方を測り、それらの数値を総合して計算してから仕立てをします。
着物は時代やその当時の年齢によって「基本寸法」にバラつきがあります。
まずはお願いする仕立て屋さんや和福屋のようなお店のスタッフにきちんと測ってもらう事と、ご自身の着る着物を見てもらい、予定をきちんと伝えることが何より大切になります。
出来ている既製品を買う場合は、どのサイズの長襦袢を選んだらいいか?
4つのポイントは最低限押さえておきましょう♪
〇着物の裄(*1)よりも1cmほど短いもの
〇着た時に裾が引きずらない(くるぶし辺り)丈の長さ
〇袖の長さが着物と同じもの
〇着物のTPOに合わせた色を選ぶ
(*1…着物の背中の中心からから袖までの長さ)
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着物のTPOとは?
ズバリ、何にでも使える物を選びたいのなら白一色の長襦袢です。
ルール違反にならず、1着を全部の着物に合わせるというのであれば白色です。
しかし、長襦袢は見せるオシャレでもあるので本来は色も着物によって綺麗に合わせたいところ。
細かな色については、以下を参考にしてください↓↓
〇黒留袖・黒紋付
→白色の長襦袢、たとえ淡い色でも他の色が見えるのはNG
〇フォーマル場面(訪問着・附下げ・色無地)
→淡い色合いで着物からほんのり見えて違和感のない色。クリームや薄桃、薄黄緑など。
〇カジュアル場面(小紋・紬)
→自分の好きな色、柄で特にNGなものは無し。自由に選べるので、チラ見せのオシャレを楽しむ。
半襦袢について、形の特徴は長襦袢を腰あたりで半分に切ったような衿付きの上部分と、
裾除けのような形の下部分とを合わせて着るものです。
撮影スタジオやレンタルなど、ちょっとだけ着るような場面で使われることが多い商品です。
こちらはあくまで長襦袢を簡略化した物になります。
フォーマルな場面で着るとすれば、どうしてもサイズがなく至急必要だったり、
レンタル品で誰でも対応できるようにする必要がある場合の最終手段ですね。
他のもので代用することが出来れば、買わなくても済むのでは?
普段着ている洋服用の下着ではだめなの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
どうしても候補を上げるとすれば、普通の下着シャツも代用可能です。
キャミソールは汗を防ぎたい脇の部分に布がないので、代用としては役割不足となります。
しかし下着シャツも汗を吸うという役割としては同じですが、カバーできる部分が違うことと着付けの補正やズレ防止のために肌着を着るので、
「綺麗に着崩れなく着付けるためには、きちんと物をそろえた方が良い」
ということを知って頂ければと思います。
結婚式や入学式・卒業式、そしてお宮参りや七五三など、改まった場面に関しては最低限守らなければならないルールがあります。
ひと昔前よりも厳しくはないとはいえ、可能な限りはご自身の状況に合わせてこれまでの説明に沿ったものをご用意ください。
これまでを簡潔にまとめると、
・肌着と肌襦袢は同じもの、長襦袢と半襦袢が同じもの。
・役割が違うのでそれぞれ一つずつ用意する必要がある。
・色や形そして素材に違いがあるので、着る着物や場面に合わせる。
・綺麗に着崩れなく着物で出かけるには、TPOにあった物をきちんとそろえるのがベスト!
おまけとしてご紹介するのは、お客様人気No.1!!
着物でもトイレが簡単に!!成人式や結婚式で大絶賛されるイチオシの肌着✨
ワンピースタイプの肌着です。
肌着をまるで風呂敷のように使ってきものを中に包み込み、最後はスリット部分に腕を通すことで両手も自由に使える便利アイテムです。
ひよりでも現在大変人気の肌襦袢となります。
特に成人式の振袖はもちろん、成人式が終わった後の着物を着る場面でも使用できるので一枚持っておくと重宝します!
肌着を含む着物用の小物について、
保管前の大切なお手入れ方法を簡単にまとめましたのでぜひご覧ください↓
和福屋ではコーディネート、お手入れなどきものに関することはもちろん成人式のお振袖もなんでもご相談いただけます♪
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