袷きものの保管方法！

 こんにちは♪

浜松市東区上西町にありますきもの専門店「和福屋」です(^^)/

 

今日のきもの豆知識は【袷きものの保管方法です】！

 

①    袷きものとは

まずはそもそも袷きものとはなんぞやということからなのですが、きものの仕立ての仕方により袷きものと単衣きものというものがあります。


 

それぞれ着用する時期というものがあり、着ない期間はタンスや衣装箱で保管する形になるわけです。

 

 

袷きものは胴裏や八掛など裏地を付けて仕立てがされています。

※胴抜きという胴裏を付けないで仕立てる方法もありますが今回は純粋な袷きものを紹介します。

 

 

 

以前は八掛も反対色などを付けることが多かったそうですが、最近は同色の八掛が多いです。

その分帯やコーディネートが合わせやすいので大島紬や色無地など同色の八掛が増えていますね。

 

胴裏は袷きものの裏地として付けられます。

絹で白がほとんどですが、通し裏といい男物などは一色で染められた裏地（綿）などもあります。

 

②    袷きものの保管時期

10月～5月までが袷きものを着用するシーズンとなります。

8ヶ月と考えるとかなり長い期間着られると思いますが、実は最近では気温が上がっていることもあり4.5月くらいから単衣を着られる方も増えています。

なので10.11月～にタンスから出し、4.5月にしまうのが袷きものとなります。

 

③    保管の際の注意点

まずは保管前にきものの状態を確認しておきましょう。

特に汚れの付きやすい箇所として・・・

 

・衿元

ファンデーション汚れが付きやすく、汚れが付いたまま保管して年月が経ってしまうと黄変という焼けになってしまいます。

一度黄変になっていますと黄変取りという加工が必要になり金額もしみ抜きの約倍くらいかかってしまいます。

 

・袖口汚れ

こちらの汚れは皮脂汚れとして付く可能性が高いです。

袷きものを着用する冬のシーズンはハンドクリームなど保湿効果のある薬剤により汚れが付きやすいです。

皮脂汚れが付くと黒くスジがつくのでこちらも保管前にチェックし、必要ならばお手入をしてあげましょう。

 

・裾汚れ

裾にはほこりやごみがついてしまっていることがあります。

静電気により裾にほこりがたまり、奥に奥にはいっていくと最終的には取れなくなってしまうので確認しておくと〇。

 

しみ抜きなどのお手入れは専門店がおススメです。

シーズン終わりには丸洗いやしみ抜きをして次のシーズンに備えましょう！

 

他にも袷きものの場合は裏地があるためにしっかりたたんでしわを伸ばして保管しないと、たるみやたたみシワになってしまうことがあります。

いざ着ようと開けてみたらシワだらけということにならないように注意しましょう(‘Д’)

 

☆和福屋のお手入れはこちら！

 

④    保管場所

きものの保管について意外と知られていないのが、保管場所です。

特に湿気に関しては私たちもお客様にずっと言い続けています。

湿気というのは下に下にたまります。

なのでご自宅で保管される際には出来れば、1階より2階へ。

大切な着物ほどタンスでも上の段に入れて頂くようにお話ししています。

そうすることで絹のきものの一番の大敵である湿気からきものを守ってくれます。

マンションやアパートの方でタンスは場所もとるし、置けないわという方は桐の衣装箱などもオススメです。

きもの一式を入れて、底に乾燥剤を入れてクローゼットの中に保管する方もいらっしゃいますから。

 

2.3年着用しないわというきものはシルクパックも人気です。

真空状態にきものをすることで、カビやシミからきものを守ってくれます。

また着用したい時に開封し、再パックも出来るので人気があります♡

 

いかがでしたか？

保管前にきものをチェックしてあげて、黄変やカビが発生する前に備えましょう。

気になる方は和福屋にてお手入れチェックも致します。

お手入れをした方がいいのか、そのまま保管してもＯＫか専門のアフターケア診断士がご相談に乗らせて頂きます(*‘∀‘)






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